この度、品川にありますTATARABA「ナオナカムラ」では、タタラ・タラ個展「嫌いな中でも生きている。」を開催いたします。
タタラ・タラは1984年東京都生まれ。2006年に女子美術大学短期大学部造形学科デザインコース情報メディアを卒業、2015年に美学校の現代美術セミナー「天才ハイスクール!!!!」を修了しました。
タタラは目で見ている情報や思考が脳内で記号化され文字などになって見える「形式的思考障がい」と20代の頃に診断されます。
これまでと何も変わらない日常で、健常者からいきなり障がい者というレッテルを貼られながらも、商業デザイナーだった頃に培ったスキルを活かしてポップでリズミカルでキャッチーな作品を多数発表してきました。
主なグループ展に「シブカル祭。2015」(2015/渋谷PARCO)、「Genbutsu Over Dose」(2015/高円寺キタコレビル、ナオナカムラ)などがあり、今展はナオナカムラにとって2015年の初個展以来3年ぶりの個展になります。
前回の個展では、作家自身もそうである障がい者と呼ばれるマイノリティにカテゴライズされてしまう人にスポットを当て、健常者と呼ばれる私たちにそれぞれ違った個性があるように、「障がい」というものは健常者同様の個性と言える特徴の一つであると捉えて作品にアウトプットしました。
今展覧会では、彼女にとっての嫌悪なものや自身の抱えるコンプレックスなど無意識のうちに自ら差別化しているものにスポットを当て、それらに馬鹿馬鹿しくも真面目に全力で挑むことで対峙していきます。
パブリックでもプライベートでもマイナスなイメージをされる・することに対して、ひたむきで積極的なアプローチを試みるその姿からは、当事者である彼女自身のリアルなフィルターを通してそのものの見方や既存のイメージをマイナスの現状から一歩プラスへ変えてくれます。
映像作品をメインとした新旧作品で構成するタタラ・タラ個展「嫌いな中でも生きている。」をこの機会にどうぞご覧ください。
会期:2018年4月20日(金)〜4月28日(土)
オープニングパーティー 4月20日(金) 17:00~
会場:TATARABA タタラバ
東京都品川区北品川2-25-17
入場無料
参加作家:
★飯島モトハル
エース明 / 柴田英里 / ハムスターの息子に産まれて良かった / メランカオリ
★藤城嘘
海野林太郎 / ク渦群 / TYM344 / ぼく脳
メインビジュアル協力:
梅沢和木・エース 明・ク渦群
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この春、「飯島モトハルv.s.藤城嘘 企画展『無礼らか〜』(読み:なめらかー)」をお送りい
本展は、飯島モトハルと藤城嘘が自身を含めた5人のアー
飯島モトハルは美術家であり、コレクターであり、常に尖
twitterでもノリにノッた発言でお馴染みの飯島氏
藤城嘘も、ペインターでありながら常に美術の領域のギリ
「カオス*ラウンジ」の活動や「キャラクター」を扱った
凝り固まった先入観が取り払われ、ギャグと紙一重のスゴ
今回集まったアーティストは、気鋭のはみ出し者ばかり。
「なんでもアリ」の「現代美術」は実際には「なんでもア
しかし、その"不自由"が社会への配慮や美術業界内の成
必要なのは「生真面目さ」ではなく、いつでも調子にノる
真面目と不真面目のあいだの「なめらかな空間」を手に掴
(藤城嘘)
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無礼(なめ)る…。
嘘君から話を聞いた時は面食らったものさ。
まず漢字が読めなかったからね。
でもいいじゃないか。それ。
無礼(なめ)るんでしょう。人々を。
私はずっとなめたかったし、なめてきたし、これからもな
美術はそうさ、真面目なものだ。
研究機関があり専門教育を受ける場がある。
アカデミカルで権威主義的、日々アーティストは猛勉強し
だけどさぁ、四角四面で息苦しく
お偉い先生を仮想鑑賞者に選んで
自分の表現とすり合わせをしていく。
果てしない「美術大喜利」の繰り返し。
もういい!そんなことしなくていい!
求められる文化的でポリティカリーコレクトな作品!
うるさい!アーティストには特権がある!
間違える権利と駄作を作る権利だっ!
美術家は政治家じゃない!
間違った思想を声高に唱えて何が悪い!
反撃の狼煙には常に温度がある!
低い温度で何が燃えよう!もっと!もっと火を!
既存の価値観を燃やし尽くすのだ!
乗ってやろうじゃないか。
美術家っては基本的にアホなんだ。
全力全霊乾坤一擲人生をかけた阿呆の大舞台、見せてやら
不肖飯島!
ここに!なめてかかる!
(飯島モトハル)
〈会場〉
TATARABA / タタラバ
東京都品川区北品川2-25-17
〈作家〉
伊阪柊
竹内均
坪倉輝明
永野航
本展は、バーチャルとリアルの境界の界面を探求することをテーマに、普段から多様なメディアを用いて制作を行っている作家たちによる、作品同士が関係性を結ぶ可能性に満ちた混在郷です。
そして、その中にあたかも生態系があるかのように、4人の作家による作品やオブジェクト( 何気ない思いつき、思想の結晶、興味対象の総体、あるいはリアルアバターなど)が呼応し合うことで、それぞれの持つ独特の生体運動によって共存、あるいは対立、共進化などの現象を見ることができます。
しかし、自然に存在するような単なる混在郷は、すべての色が混ざり合って灰色になってしまうように、やがて均質になって行きます。
そこでバーチャルとリアル、そのどちらも横断する波という存在を想定し、その波がこの不完全な混在郷に到達する状況を描いてみようと思います。その波によるいわば攪拌作用は、単に複数の要素を混ぜ合わせるような次元で働くものではありません。いわばそれは複数の事物が立脚するインフラストラクチャーそのものに働きかける再活性化作用であり、カオスモンキーであり、天命反転であり、ネゲントロピーなのです。その混在郷は平坦になるように動きながら、同時にその動きによって別の動きを誘発し、結果的に平坦化に抗う新たな圏域(Sphere)を生み出すことになります。
私たちは、もはや一回性や場の特殊性に対する信仰を失いつつありますが、かといって身体を完全に越えられたわけではありません。情報のレベルでの不確定性と、フィジカルな各状況に直面せざるを得ない今ここにある有限的な身体、というこのアンビバレントな立場から改めて展覧会という形で応答することで、バーチャルとリアル双方に等質な実在的根拠を与えることを試みます。
会期:2018年2月23日(金)-2018年3月4日(日)
会場:TATARABA「ナオナカムラ」
東京都品川区北品川 2-25-17
開場時間:14:00-20:00 会期中無休
23日(金)18:00- オープニングレセプション
入場料:無料
お問い合わせ:nakamuranao19900715@gmail.com
080-4347-1887 (展覧会担当:中村奈央)
ウェブサイト:https://naonakamura.
プレスリリース:https://drive.google.
この度、品川にありますTATARABA「ナオナカムラ」では、相磯桃花個展「 私がした暴力 」を開催いたします。
相磯桃花は1993年生まれ。映像作品や平面作品をメインに発表し、これまでに「LITTLE AKIHABARA MARKET」(2014/ROPPONGI HILLS A/D GALLERY)や「BOYS LOVE」(2016/新宿眼科画廊)をはじめとする多数のグループ展へ参加してきました。
その一方で、月刊『美術手帖』(美術出版社)2016年8月号のメインビジュアルや、アイドルグループ『バンドじゃないもん!』メンバーによるソロ楽曲のメインビジュアルを務めるなど、活躍の場を広げています。
今展は彼女にとって7回目の個展であり、ナオナカムラでは3年ぶり2回目の開催となります。
相磯の描く萌え絵とされるアニメ調のキャラクターは、単なる絵のクオリティの高さや可愛さだけで成立することなく、彼女の冷静な視線で暴かれていく自意識や承認欲求に加えてどこか不穏な空気が漂います。
今展覧会では、“キャラクターへの暴力”をモチーフに、キャラクターと私たちの関係性を映し出すこと目指します。
例えば、キャラクターの育成ゲームではゲームのプレイヤー(=私たち)が繰り返す選択によってキャラクターの人格を形成していきプレイヤーの理想や好みなど欲望のままにカスタマイズしていきますが、プレイヤーがキャラクターそのものを決定づけることは、無抵抗なキャラクターに対する無意識からなる暴力であり、ゲームをはじめとする2次元のエンターテイメントのみならず、それらは3次元の現実社会においても同様に、私たちは他者から強制的にキャラクターを決定づけられて、誰もが無意識に自らキャラクターを演じています。
展覧会タイトルにある“私”とは作家自身であると同時に、今展をご覧いただくあなた自身です。
また、6月には都内の別会場にて“キャラクターからの解放”をモチーフにした相磯桃花個展「解放のアラート(仮)」を開催予定です。
今展では無機質なホワイトキューブ、次回展では生活感の漂う古民家(予定)という両極端な会場でそれぞれの空間性を活かした未発表の新作で構成します。
無意識からなる暴力を暴き、私がした暴力について再考する相磯桃花個展「 私がした暴力 」をこの機会にどうぞご覧ください。
ナオナカムラ
中村奈央
会期:2016年9月17日(土)ー9月25日(日)
会場:東京都品川区北品川2-25-17
TATARABA「ナオ ナカムラ」
開場時間:11:00ー20:00(会期中無休)
※9月17日(土)のみ17:00ー22:00
オープニングレセプション:17日(土)18:00-
入場料:無料
作家:石井陽平、笹久保伸、前田ユキ
お問い合せ: nakamuranao19900715@gmail.com 080‐4347‐1887(展覧会担当:中村奈央)
この度、品川にありますTATARABA「ナオナカムラ」では、石井陽平、笹久保伸、前田ユキによる展覧会「反逆する風景」を開催いたします。
繰り返し重なり続ける真実と虚実の反逆する風景に、私たちは踊らされ原風景を隠し、そうであってほしいという理想やそういうものだという独断と偏見の心象風景が、その対象を都合よく永遠のものにさせたり殺めたりしています。
石井陽平は、プライベートで生まれる普遍的な愛をさらけ出すことで見る者に幸福感と気恥ずかしさを与えてくれる一方で、皮肉にも不幸があることで浮き彫りになる幸福がある残酷な真実に温かな眼差しを向けることで人の心に溶け込んでいき、表層に表れない忘れかけた大切な想いを優しく照らしてくれます。あまりにも多くの生き死にがあるこの世の中で、そのうちの一人にすぎなかった知人の思いもしなかった突然の死は、石井の中に永遠や当たり前がふと失われる瞬間、どうでもよくない、言葉にならない想いが溢れていくことに心づきました。
笹久保伸は、さまざまな信仰と歴史文化が根深く混在し、絹織物産業とセメント産業により繁栄してきた秩父という土地で、神の山の崩壊とそれらを取り巻く前衛性に日々眼差しを向けてきました。そんな絹織物はしなやかで艶があり繊細ですが蚕を育て蛹を殺して繭を紡ぎ、都会に建ち並ぶ無機質で冷たいコンクリートビルは神の山と崇められる武甲山を爆破してセメントを採掘し、人々の生活を豊かにする一方で暴力的に多くの犠牲を生んできました。笹久保はその土地に根づく郷土的で前衛的な文化を自らの足でフィールドワークしながらあくまで客観的にメタフィジカルに独特のリズムを奏でます。
前田ユキは、歳を重ねるにつれて浮き彫りになる、想いを素直に吐露出来ないタブーに溢れる世知辛い日本の風潮に眼差しを向け、若者文化に生きるからこそ形成されるストレートな感情に寄り添います。2016年7月13日に天皇陛下がビデオレターで象徴としてのお務めについて10分58秒に渡る“お気持ち”を述べられました。前田が生まれるずっと前から生きてきた天皇陛下の存在は、同じように前田が生まれるずっと前から生きてきた祖父のような存在です。親しみを抱き一人の人間として慕うことの許されない不条理な現実は、象徴に対するリアリティの無さを若者のリアリティへとシフトさせます。前田が天皇陛下に代わり許されぬ“お気持ち”のデモを起こしているようです。
今展覧会では、それぞれ未発表の新作をメインに、映像作品やドローイングなどの平面作品で構成します。
石井陽平は眼差しの先に映る対象への愛おしさを。笹久保伸は眼差しを向け続けた果てゆく対象へのレクイエムを。前田ユキは眼差しを向けられない閉ざされた対象へのリアリティを。それぞれに映る「反逆する風景」への眼差しを作品へと向けていきます。この機会にどうぞご覧ください。
また、会場となるタタラバは今展覧会をこけら落としに作家のタタラ・タラが新しく品川にオープンしたスペースです。